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デザインの本

2024.1.28

学生時代に美術史の授業でデザイン史に少し触れていたこともあり、当時使っていた教科書を読み返した。
改めて読むと、デザインは単に「見た目を作る技術」ではなく、時代や社会、産業、思想と強く結びついているものだと感じた。
産業革命以降、ものづくりの仕組みが変わり、大量生産が進み、人々の生活様式も変化していった。
その中で、デザインは装飾だけではなく、機能や使いやすさ、社会との関係性を考えるものへと広がっていった。
今のUIデザインも、突然生まれたものではない。
情報を整理し、人に伝わりやすくし、行動しやすくするという意味では、グラフィックデザインやプロダクトデザイン、建築、サイン計画とも地続きだ。
ITの中だけでデザインを考えていると、どうしても視野が狭くなる。
でも、歴史を知ると「今やっていることは何の延長線上にあるのか」が見えてくる。
それが面白かった。

目次
  1. 世界デザイン史

    学生時代に美術史の授業でデザイン史に少し触れていたこともあり、当時使っていた教科書を読み返した。
    改めて読むと、デザインは単に「見た目を作る技術」ではなく、時代や社会、産業、思想と強く結びついているものだと感じた。
    産業革命以降、ものづくりの仕組みが変わり、大量生産が進み、人々の生活様式も変化していった。
    その中で、デザインは装飾だけではなく、機能や使いやすさ、社会との関係性を考えるものへと広がっていった。
    今のUIデザインも、突然生まれたものではない。
    情報を整理し、人に伝わりやすくし、行動しやすくするという意味では、グラフィックデザインやプロダクトデザイン、建築、サイン計画とも地続きだ。
    ITの中だけでデザインを考えていると、どうしても視野が狭くなる。
    でも、歴史を知ると「今やっていることは何の延長線上にあるのか」が見えてくる。
    それが面白かった。

  2. デザインの本質

    デザインは「創造性を持って人や社会に貢献する行為」である
    GKデザインでは、デザインを単なる装飾ではなく、「問題を解決する行為」として捉えている。
    見た目を整えることではなく、課題に対して最適な形を与えること。
    例えば、プロダクトであれば使いやすさ、空間であれば動線、UIであれば情報の伝わり方。
    すべては「どうすればうまく機能するか」という問いに対する答えとして存在している。
    ここを外すと、どれだけ綺麗でも意味がない。

    ・スモールdとビッグD
    GKデザインの中でも印象的だったのが、「スモールd」と「ビッグD」という考え方。
    スモールDは、形や見た目を整えるデザイン。
    ビッグDは、社会や仕組みまで含めて設計するデザイン。
    UIでいうと、ボタンの色やレイアウトを整えるのがスモールD。
    一方で、ユーザーがどういう流れでサービスを使い、どこで迷い、どこで離脱し、どうすれば価値を感じるのか。
    そこまで含めて考えるのがビッグD。
    今のデザイン業界は、スモールDに寄りすぎている場面も多いと感じる。でも、本来デザインはもっと広い領域を扱うもの。
    この視点を持つかどうかで、アウトプットの質は大きく変わる。

    ・目に見えないものを設計する
    デザインは、目に見えるものだけではない。
    体験、関係性、仕組み、流れ、そういった目に見えないものを扱うことが多い。
    UIデザインでも同じで、画面に見えているのは結果であって、本質はその裏側にある。

    なぜこの順番なのか
    なぜこの導線なのか
    なぜこの言葉なのか

    その理由が設計されているかどうかが重要。
    見た目だけを整えても、中身が伴っていなければ意味がない。

    ・自分の中での変化
    GKデザインの考え方に触れてから、
    「何を作るか」よりも「なぜ作るか」を意識するようになった。

    UIを作るときも、ただ整えるのではなく目的から逆算する。
    これはKPIやKGIといったビジネス視点とも繋がっている。

    デザイン、ビジネス、技術は分断されるものではなく、本来は一つの流れの中にある。
    その中でデザインが果たす役割を考えるようになった。

  3. 英文サインデザイン

    英文サインデザインの本では、言語や文化が変わるだけで、伝え方の難易度が一気に上がることを感じた。
    サインは、短い言葉で、瞬時に意味を伝える必要がある。
    しかも、見る人の国籍や文化、言語レベルが異なる場合もある。
    だからこそ、言葉の選び方、文字の大きさ、配置、アイコンとの組み合わせが重要になる。
    これはUIのマイクロコピーにも近い。
    ボタンの文言ひとつで、ユーザーの迷いが減ることもあれば、不安が増えることもある。
    特にグローバルなサービスや、多様なユーザーに向けたプロダクトでは、「伝わる前提」で作ってはいけない。
    伝わらない可能性を考えた上で設計する必要がある。
    デザインは見た目だけではなく、言葉も含めた設計だと改めて思った。

Summary

  • 参考著書

    UIデザインの教科書/原田秀司
    インターフェイスデザインの心理学/Susan Weinschenk
    縁の下のUIデザイン/池田拓司
    UIデザイン みんなで考え、カイゼンする/栄前田勝太郎
    オブジェクト指向UIデザイン/ソシオメディア株式会社
    Figma UIデザイン/沢田俊介

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