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UIデザインの参考書読み比べ

2024.1.26

新人時代に読んだ本を、改めて読み返すことがある。
当時は理解しきれていなかった内容も、実務を経験した後に読むと、意外と腑に落ちることが多い。
UIデザインの本も同じで、それぞれに特徴や思想がある。
どれが正しいというより、「何を軸にしている本なのか」が違う。
今回は、これまで読んできたUIデザイン関連の本を整理しながら、それぞれの違いや特徴を書いていく。

目次
  1. はじめに

    新人時代に読んだ本を、改めて読み返すことがある。
    当時は理解しきれていなかった内容も、実務を経験した後に読むと、意外と腑に落ちることが多い。
    UIデザインの本も同じで、それぞれに特徴や思想がある。
    どれが正しいというより、「何を軸にしている本なのか」が違う。
    今回は、これまで読んできたUIデザイン関連の本を整理しながら、それぞれの違いや特徴を書いていく。

  2. UIデザインの教科書

    現在従事している会社に入る前に読み込んだ本で、1番始めに購入したものです。
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    特徴
    ・分かりやすい
    ・文字が少ない
    本の写真
    現在の会社に入る前に、一番最初に購入して読み込んだ本。
    UIデザインの基礎が広くまとまっていて、「まず何を知ればいいのか」が分からない状態のときに役立つ。
    レイアウト、配色、タイポグラフィなど、いわゆるUIの基本要素が体系的に整理されている。
    ただ、実務で使うには少し抽象度が高い部分もある。あくまで「入門書」としての立ち位置。
    最初に読むにはちょうどいいけど、これだけでUIができるようになるわけではない。基礎体力をつけるための一冊やと思う。

  3. インターフェイスデザインの心理学

    デザインの説明材料をここからピックアップしたりします。
    Webデザインの仕事をするようになり、尊敬していた先輩が読んでいたことで名著だと知り購入しました。
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    特徴
    ・心理学
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    UIを「人間の認知や行動」から考える本。人はどういう時に迷うのか、どのような情報の出し方をすると理解しやすいのか。
    視線誘導や認知負荷、選択肢の数など、UIを設計する上で重要な考え方が心理学ベースで説明されている。
    見た目の話というより、「なぜそうするのか」の理由が分かる本。
    UIの表層ではなく、本質を理解したいときに役立つ。逆にいうと、これを読まずにUIを作ると感覚に頼りすぎる可能性がある。

  4. 縁の下のUIデザイン

    アプリのUIデザインの案件をまるっといただいた時に読んでおくかというノリで読みました。
    本の写真
    特徴
    ・実践本
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    UIの裏側、つまり「実務としてどう設計するか」にフォーカスした本。
    デザインの進め方や、チームでの関わり方、仕様との向き合い方など、かなり現場寄りの内容になっている。
    華やかさはないけど、実際の仕事ではこういう部分が一番重要だったりする。
    UIデザインは画面を作るだけじゃなくて、関係者と調整しながら形にしていくものやと実感できる。地味やけど、実務力が上がる本。

  5. UIデザイン みんなで考え、カイゼンする

    私はこの本が好きです。
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    特徴
    ・チーム開発
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    組織でUIを育てていくための考え方が書かれている本。
    デザインは一人で完結するものではなく、チームや組織の中で継続的に改善していくものだという前提に立っている。
    ABテストや改善サイクルなど、プロダクトをグロースさせる視点が強い。
    UIを「作って終わり」ではなく、「育てるもの」として捉えるきっかけになる。
    プロダクト開発に関わる人には重要な考え方やと思う。

  6. オブジェクト指向UIデザイン

    堅いと思いきや、読みやすい
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    特徴
    ・OOUI
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    UIの設計思想そのものを変える本。
    従来のタスクベースのUIではなく、「オブジェクト(対象)」を中心に設計するという考え方。
    ユーザーが何を操作するのかではなく、何を見て、何を扱っているのかを軸にUIを構成する。
    最初は理解が難しいけど、一度腑に落ちるとUIの見え方が変わる。
    個人的にはかなり影響を受けた本で、ログイン前にコンテンツを見せる設計などにも繋がっている。

  7. Figma UIデザイン

    操作についての本
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    特徴
    ・Figmaの実践本
    本の写真
    ツールベースでUIデザインを解説している本。
    Figmaの使い方だけでなく、コンポーネント設計やデザインシステムの考え方にも触れている。
    実務に直結しやすく、手を動かしながら理解を深めたい人には向いている。
    ただしツールに寄っている分デザインの本質というよりは「作り方」に寄っている印象。実践力を補強する一冊。
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  8. まとめ

    基礎を学ぶ本、心理から理解する本、実務に強い本、組織やグロースの視点の本、思想を変える本、ツールに特化した本。
    どれか一冊で完結するものではなく、それぞれを行き来しながら理解を深めていくものだと思う。
    UIデザインは、見た目を整える仕事に見えるけど、実際は思考、心理、構造、ビジネス、技術が絡み合っている。
    だからこそ面白いし、難しい。
    改めて読み返してみると、当時よりも理解できることが増えていて、自分の成長も少し感じられた。
    こういう積み重ねが、デザイナーとしての軸になっていくんやと思う。

Summary

  • 参考著書

    UIデザインの教科書/原田秀司
    インターフェイスデザインの心理学/Susan Weinschenk
    縁の下のUIデザイン/池田拓司
    UIデザイン みんなで考え、カイゼンする/栄前田勝太郎
    オブジェクト指向UIデザイン/ソシオメディア株式会社
    Figma UIデザイン/沢田俊介

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